來宮神社の境内整備事業

 平成22年に御祭神五十猛命は御鎮座1300年の佳節を迎えました。
 奉祝記念事業として「参集殿建設と境内整備」を実施します。
 近年パワースポットとして全国より多くの参拝客を数える来宮神社。昭和33年に建設された参集殿は50年を越え、老朽化が進んでおりましたが、平成26年1月に新参集殿が竣工するに至りました。今後、益々安心安全な施設の充実と氏子崇敬者の皆様が気持ち清かに参拝できる「鎮守の森」つくりを目指します。

御祭神五十猛命御鎮座1300年記念事業
参集殿建設及び境内整備事業趣意書

謹啓 時下益々の御清祥の段大慶の至りに存じます。
 平素よりご崇敬の誠を以て、当神社の隆盛のため、格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、「きのみやさん」として親しまれる当神社は、古くは来宮明神と称され、全国八万社からなる神社信仰の中でも最も古い、自然崇拝からなる神籬磐境(ひもろぎいわさか)信仰を有している御社として崇められて参りました。
 和銅3年(710年)国内は平城京遷都で泰平の時、元明天皇の御代に御祭神五十猛命は当神社に合祀をされたと伝わります。毎年7月15日16日に斎行される例大祭や浜降り神事等は、この縁起よるもので、悠久の時代の流れと共に、現在でも「こがしまつり」として絶えることなく、祭礼が継承されて参りました。
 この永い歴史の中、江戸時代には、徳川家康を始めとする諸大名、町人等が全国より病気平癒、健康長寿の為、湯治に来熱した折、当社に参詣し、奉納された石碑も多数見受けられます。 中でも享保19年(1735年)の例大祭江戸信徒一同の御寄進目録芳名には、上は大名から下は町人に至るまで、多くの方々の寄進が記されているのも、御祭神の御神徳の賜ものと伺い知ることが出来ます。
 又、安政6年(1859年)に熱海を揺るがす大事件鮪網事件勃発の際は、その訴訟費並びに村人の困窮を救わんが為、境内の御神木7本の内5本を伐採し、村人達を無事勝訴に導いたことも、御祭神の御加護ともいえます。
 かくして大正2年1月13日、第16代雨宮織衛宮司の時には、昭和天皇(皇太子殿下の御時)より御弊帛を賜り、各宮家におかれても御参拝の上、御玉串料を献納せられています。
 又、神宮斎主北白川房子様並びに東郷平八郎閣下より、御社号の御揮毫、境内忠魂碑には乃木希典閣下の御揮毫を頂き、閣下御自身も明治44年1月1日には、御参拝になられた社史も残されています。
 此の様な由緒を鑑み、全国四十数社の来宮神社の御本社と称され、来宮信仰の要として、地元静岡はもとより遠くは関東一円、名古屋、岐阜から京阪神地域に至るまで、来宮信仰は拡まってゆき、講中参拝も年々増え続け、崇敬会が結成される様に成りました。
 昭和の時代に入り、2度も御本殿が焼失する困難にも、氏子崇敬者からなる来宮神社再建奉賛会の赤誠溢るる御奉仕により、復興事業は昭和33年に無事完遂し、本殿、参集殿、斉館等、名実共に来宮大明神の名に応しい、偉容を築く事が出来ました。
 しかし、平成の御世に入り、参集殿は50余年の雨風による傷みに加え、想定される地震に対する備えも施せぬほど老朽し、公共的施設としても不安を感ずる建物と成ると共に、近年全国屈指のパワースポットとしてより多くの参拝客を数え、御社運もより隆昌の一途をたどりつつある昨今、安心安全で心清かに参拝できる施設の充実が急務と成った次第であります。
 去る平成22年7月には、御祭神五十猛命が合祀され、1300年という嘉節を迎え、記念事業として、拝殿前参道整備や大型バス駐車場新設工事、本殿一部改修工事、御神木周辺整備、境内緑化事業など整備事業を諸々施して参りました。
 そして、平成25年には、中でも最も大きな事業であります参集殿新築工事を計画しております。又、竣工後も、境内整備基金窓口を継続的に設け、浄財のご賛同をお願いしてゆく予定でもあります。
 今後とも、樹齢2千年以上の御神木大楠と共に、鎮守の森を次世代に伝え、より多くの皆様が心を寄せて頂ける御社へと整備を進めて参りたく存じます。
 つきましては、本趣旨に深いご理解とご賛同を賜り、事業完遂の為に物心両面の御協力とご奉賛を仰ぎたくお願い申し上げる次第で御座います。
 時節柄、洵に恐縮とは存じますが、何卒特段のご配意を賜りますよう伏してお願い申し上げます。

敬白

 平成25年3月吉日

伊豆國霊社 熱 海 来宮神社  宮 司  雨宮盛克

参集殿建設と境内整備にご協力をどうぞ宜しくお願いします。

 昭和7年と昭和14年に本殿・社務所が焼失し、「昭和の再建」は昭和33年に完遂しました。約50年ぶりの大事業となる当工事では、氏子崇敬者の皆様の「心のよりどころ」となるべく、総工費2億円かけて参集殿建設を予定しいたし、竣工いたしました。そこで広く、多くの皆様方には、当建築計画の趣旨をおくみとり戴くと共に、何卒御浄財を御寄進賜りますよう、お願い申し上げます。
 銅板寄進について、建物の構造上銅板を使用できなかったため、芳名帳にて御神前に奉納させていただいております。

平成22年正面参道造成工事竣工/御神木大楠周辺整備
平成23年大型バス駐車場造成工事竣工
平成24年the Kodama Forest Project/大楠ライトアップ事業始める/境内緑化事業推進
平成25年本殿全面硝子戸工事竣工/参集殿建設

【参集殿概要】
地上1階 地下1階
屋上広場
鉄筋コンクリート造り
総床面積752㎡
総工事費2億円

個人・法人 一口 壱萬円
(何口でも結構です)

一口以上御寄進戴いた方には(一)芳名永久保存
五口以上御寄進戴いた方には(一)芳名永久保存(二)撤下品他
十口以上御寄進戴いた方には(一)芳名永久保存(二)記念品贈呈
二十口以上御寄進戴いた方には(一)芳名永久保存(二)記念品贈呈(三)感謝状授与(四)浄財額及び芳名版刻書 参集殿屋上に掲示

【振込先】

ゆうちょ銀行 〇八九店
口座記号番号 00880-4-151990
キノミヤジンジャ

三島信用金庫 熱海支店
普通 1077170 キノミヤジンジャ

お問い合わせ

〒413-0034 静岡県熱海市西山町43番1号
来宮神社社務所内
来宮神社参集殿建設実行委員会
電話0557(82)2241 FAX0557(82)2242

境内整備事業経過

〈境内整備〉平成22年正面参道造成工事竣工 御神木大楠周辺整備
※高齢者や雨天の際の参拝対応
〈境内整備〉平成23年大型バス駐車場造成工事竣工
〈観光対策〉 仝 6月参拝者休憩施設おやすみ処新規開店
〈境内整備〉平成24年the Kodama Forest Project
大楠ライトアップ事業始める
〈境内整備〉 仝境内緑化事業推進 シャガ6000株植樹
〈境内整備〉平成25年 2月本殿全面硝子戸工事竣工
〈境内整備〉 仝 7月斎館塗り替え工事
〈境内整備〉 仝 8月本殿拝殿塗り替え工事
〈境内整備〉 仝 8月手水舎塗り替え工事
〈境内整備〉 仝 11月本殿床研磨再生工事
〈観光対策〉 仝 12月地域活性活動「来福スィーツプロジェクト」始動
〈境内整備〉平成26年 1月来宮神社参集殿完成
〈観光対策〉 仝 1月境内オープンカフェ茶寮「報鼓」開店
〈境内整備〉 仝 5月正面参道改修工事
〈広報活動〉 仝 6月御鳳輦庫展示庫への改修工事
〈観光対策〉 仝 6月参拝者休憩施設おやすみ処改修工事
〈広報活動〉 仝 7月スマホ対応境内マップ作成
〈境内整備〉 仝 8月境内緑化事業推進シャガ3000株植樹他植樹開始
〈境内整備〉 仝 8月第2期大楠周辺整備開始
〈境内整備〉 仝 9月本殿ライトアップ事業
〈境内整備〉 仝 9月駐車場整備
〈境内整備〉 仝 11月英文マップ作成開始
〈広報活動〉 仝 12月ホームページリニューアル
〈境内整備〉 仝 3月新郎新婦参進参道整備
〈境内整備〉平成27年5月大楠周辺四季の植栽工事竣工
〈境内整備〉 仝 6月境内玉砂利整備
〈境内整備〉 仝 6月本殿音響設備工事
〈広報活動〉 仝 7月135号線大型看板設置
〈境内整備〉 仝 8月大楠GARDEN PROJEECT 始動
〈境内整備〉 仝 11月本殿照明設備工事
〈境内整備〉 仝 11月参道照明設備工事
〈境内整備〉 仝 11月玉串拝礼台設置
〈職員研鑽〉 仝 11月神職巫女英会話研修会開始
〈境内整備〉 仝 12月來宮弁財天手摺り改修工事
〈境内整備〉 仝 12月境内カメラ台設置 インスタグラム始動
〈境内整備〉平成28年 3月来宮の杜の香り「SOU」授与所設置及び茶寮「報鼓」にて販売開始
〈境内整備〉 仝 4月本殿参道竹250本植樹
〈境内整備〉 仝 9月大楠GARDEN 「五色の杜」完成
〈境内整備〉 仝 10月来宮神社第3駐車場設置
〈境内整備〉 仝 12月本殿吊灯籠10丁設置
〈境内整備〉 仝 12月本殿置き灯籠6丁復刻設置
〈境内整備〉 仝 12月境内バリアフリー通路工事
〈境内整備〉平成29年 1月エアシェルタ-臨時授与所設置
〈境内整備〉 仝 1月大楠GARDEN 五色の杜「茶寮五色の杜」オ-プン
〈境内整備〉 仝 2月神社直営売店「おやすみ処」改装新築計画始動
〈境内整備〉 仝 2月挙式別邸「茶庭 式彩 しきさい」PROJEECT 始動
〈境内整備〉 仝 3月本殿置き灯籠2丁新規設置
〈境内整備〉 仝 4月「第2社務所」設置
〈境内整備〉 仝 4月大楠参道竹300本植栽
〈境内整備〉 仝 5月第三駐車場拡張
〈広報活動〉 仝 6月神社無料配布団扇2種作成
〈境内整備〉 仝 9月挙式別邸「茶庭 式彩 しきさい」完成
〈観光対策〉 仝 12月神社直営観光客向け情報拠点「宮坂 結び葉」PROJECT始動
〈観光対策〉平成30年 2月神社直営観光客向け情報拠点「梅園 結び葉」PROJECT始動
〈境内整備〉 仝 4月境内玉砂利整備
〈観光対策〉  仝 10月神社直営観光客向け情報拠点「宮坂 結び葉」完成

來宮神社奉賛会

 本会は来宮神社の御神徳を奉賛して崇敬者からなる奉賛会会員と一体となって神社の諸事業並びに維持運営に協賛し、併せて会員相互の発展親睦を図ることを目的とした団体です。

事業(会則 総則第4条)

  目的を達成するための下記の事業を行う

  1. 『うぶすな』の信仰と例大祭、節分祭の隆昌発展を図る
  2. 神社の諸施設の整備保持に協力する
  3. 会員相互の発展親睦を図るための事業を行う
  4. その他本会の目的達成のため必要成る事業を行う

会費

名誉会員
本会の特別功労者並びに年間10万円以上の納付者
特別会員年間5万円以上の納付者
維持会員年間2万円以上の納付者
正会員年間1万円以上の納付者
普通会員年間5千円以上の納付者
準普通会員年間3千円以上の納付者

来宮神社奉賛会趣意書

 常春の出湯の里、熱海に鎮座する来宮神社は、古くは来宮明神と称され、千数年の昔から伊豆の国霊社として広く崇敬されております。当神社は古代の神籬磐境神社として神代の時代から祀られ、まだ日本人類の文字も文化も無く、建物も無く、人々は、横穴や洞窟などで生活しておる時代には、この大楠に神々をお迎えし、お祭りをしておりました。従って来宮神社の発祥は、全国八万社からなる、御社の中でももっとも古く、由緒ある神社であることは申し上げるまでもありません。
 伊豆一円20数社の来宮神社の御本社とし、来宮信仰の要として、地元静岡はもとより、遠くは関東一円、名古屋、岐阜から京浜地域に至るまで、来宮講中は広がり、全国各地よりの参拝者は後を絶ちません。かくして氏子崇敬者から成る来宮神社再建奉賛会の赤誠溢れる御奉仕が、御神慮に叶い、戦後最大の事業でありました御社殿の復興事業が昭和34年に完遂し、その後社務所、斎館等名実ともに、樹齢2千年の大楠の御元に来宮明神の名に相応しく、偉容を築きあげ、御社運も隆昌の一途をたどりつつあることは、ご同慶に耐えないところであります。
 今や時勢の進展とともに、神社氏子崇敬者の良風美俗の伝統は、大きく変革せられつつある中にありまして、例大祭(夏祭り)、節分祭の隆盛を図り、来宮神社の維持運営に御協力を賜り御神意を発揚し、人間1人1人の幸福と、国の隆昌、世界平和へ寄与することを目的として、奉賛会を発足いたしました。
 どうぞ本会の趣意に、御賛同賜りたく御願いいたします。

お問合せ:来宮神社社務所 奉賛会事務局 0557-82-2241 まで。